ベーリンガー・インゲルハイム―バイオ医薬品の新工場をウィーンに開設―

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイムは6日、オーストリアの首都ウィーンで新工場を開設した。投資額は7億ユーロで、個別投資では同社史上最大。4年をかけて完成させた。

新工場にはバイオリアクターが48基ある。容量は計18万5,000リットル。このほか各1万5,000リットルのバイオリアクター計9基を備える。同社はこれらの設備を用いてガン、心臓疾患、リューマチ、多発性硬化症用のバイオ医薬品を他の医薬品会社向けに生産する。様々な製品を同時製造できる。

同社はウィーンでこれまでもバイオ医薬品を製造してきた。その際、細菌や酵母などの微生物を利用してきたが、新工場では細胞培養で製品を製造する。これにより生産量が大幅に増えるほか、複雑な作用物質を作ることが可能になる。

新工場の建設に伴い従業員500人を新規採用した。これによりウィーン拠点の雇用規模は2,400人に増えた。

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