ドイツ連邦統計局が19日発表した8月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を1.7%上回る139.9(暫定値)となり、統計開始(15年1月)後の最高を8カ月連続で更新した。同指数の増加は15カ月連続。世界的な景気回復と原材料不足に伴う生産調整が反映されている。8月は新規受注高が7.7%落ち込んだものの売上高を上回ったことから、受注残高が膨らんだ。
国内受注の残高が2.0%増、国外が同1.6%増と、ともに拡大した。新型コロナウイルス感染症の流行を受けた規制が始まる直前の昨年2月に比べると21.7%高い。
8月の受注残高を部門別でみると、中間財は前月比で1.5%、投資財は2.1%それぞれ増加した。消費財は5.1%減と大きく落ち込んだ。
受注残月(受注残高の対売上比を月に換算)は前月の7.2カ月から7.3カ月へと拡大し、過去最高を更新した。内訳は投資財が10.2カ月(前月10.0カ月)、中間財が3.9カ月(3.9カ月)、消費財が3.3カ月(3.5カ月)となっている。