リリウム―eVTOL用充電インフラをABBが開発・製造へ―

電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発中の独リリウムは13日、スイス電機大手ABBと協業合意したと発表した。ABBはリリウムの機材が用いる超急速充電インフラを開発・製造。リリウムがeVTOLを効率的に運用できるようにする。

リリウムは2017年、eVTOLのテスト飛行に世界で初めて成功した企業。24年からeVTOLを空飛ぶタクシーとして運用することを目指している。米フロリダ、ドイツ、ブラジルでネットワークを構築する計画だ。

ABBはリリウムの7人乗り機材向けに充電インフラを開発する。フル充電の所要時間は30分、80%の充電は同15分と短く、1機当たり1日に20~25回のフライトが可能になる。

充電は最大出力1,000キロワット(kW)の直流で行い、トラックやバスなどの大型自動車も使用できるようにする。また、相互運用性を保てるようにする。リリウムのダニエル・ヴィーガント最高経営責任者(CEO)は、「電動航空機充電の産業標準を共同で設定したい」と述べた。

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