ダイムラー・トラック―燃料電池トラックの公道試験へ―

ダイムラーの商用車子会社ダイムラー・トラックは25日、開発中の水素燃料電池車トラックの公道走行を独当局から認可されたと発表した。主に西南ドイツのラシュタット近辺でプロトタイプ車「メルセデスベンツGenH2」の走行試験を実施する。

GenH2は2020年に初公開したモデル。今年4月から同社のテスト施設で実施した数千キロメートルの試験走行が成功裏に終了したことから、公道試験に移る。

公道試験はラシュタット周辺の国道B462号線で行う。B462号線には架線給電トラック用の給電設備が設置されていることから、ダイムラー・トラックは電動トラック「メルセデスベンツeアクトロス」と架線給電トラック、他社の燃料電池トラックとの比較テストも実施する予定だ。架線給電トラックを同社が開発する計画はない。

ダイムラー・トラックは炭素中立の実現に向け欧州と日本、北米で販売する車両を39年までに電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)に絞り込む計画。その一環として燃料電池トラックの顧客引き渡しを27年に開始する予定だ。

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