ソフトバンクグループ―仏ロボット事業を独社に売却か―

ソフトバンクグループがフランスのロボット事業をドイツの提携先ユナイテッド・ロボティクス・グループに売却する方向で交渉しているもようだ。関係者の発言と関係文書をもとにロイター通信が22日、報じた。両社は報道内容へのコメントを控えている。

仏ロボット事業は人型ロボット「ペッパー」を開発したことで知られる。ペッパーは販売が振るわず、同通信によると、ソフトバンクグループは昨年、生産を中止した。ロボット分野の人員削減を世界的に進めており、仏ロボット事業でも従業員330人のうち半数を整理した。

ユナイテッド・ロボティクスはソフトバンクグループと販売提携しており、10月にはペッパー、および二足歩行ロボット「NAO」の欧州販売代理店となった。仏ロボット事業の売却交渉がまとまるかどうかや、ソフトバンクグループが同事業への出資を続けるかなどは定かでないという。ソフトバンクグループはロイター通信に、ペッパー事業については継続する意向を示した。

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