10月インフレ率4.5%に、28年来の高水準

ドイツ連邦統計局が10月28日発表した同月の消費者物価統計(速報値)によると、前年同月比のインフレ率は4.5%となり、1993年10月以来28年ぶりの高水準に達した。コロナ禍に伴う昨年のエネルギー価格下落や付加価値税率引き下げの反動、今年初の炭素税導入、世界的に進むエネルギーと中間財の価格高騰が川下レベルの物価にも波及していることなど、複合的な要因で物価が強く押し上げられている。

エネルギー価格の上昇率は7.0%となり、前月の同6.1%から一段と拡大した。食料品は同4.4%と前月の4.9%から縮小したものの、水準自体は依然として高い。物価に占める比重が53%に上るサービスも0.1ポイント減の2.4%と高水準が続いている。

消費者物価は前月比でも0.5%上昇した。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が4.6%、前月比が0.5%だった。

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