FMC―組織再編へ、従業員5000人を削減―

総合医療大手フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC)は2日、組織再編計画を発表した。新型コロナウイルス感染拡大の直撃を受けていることから、再編を通して収益力を強化する。

人工透析患者は免疫力が弱く、新型コロナに感染して死亡するリスクが高い。FMCではすでに多数の患者が感染死。患者数が減っていることから、業績と今後の事業見通しが悪化している。

同社はこれを受け、組織再編を決めた。これまで地域別に編成してきた組織を、グローバルレベルで事業を展開する「製品」と「医療サービス」の2部門体制へと改める。

これに伴い世界の従業員(12万5,000人)の4%に当たる5,000人を削減する。リストラ費用は4億5,000万~5億ユーロ。組織再編の効果が2023年から現れ始め、コスト削減規模が25年までに年5億ユーロに達するとみている。

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