自動車大手の独ダイムラーが10月29日発表した2021年7-9月期決算の営業利益(EBIT)は35億7,900万ユーロとなり、前年同期を17%上回った。車両販売は大きく落ち込んだものの、良好な製品ミックス、旺盛な需要を背景とする販売価格の安定、コスト削減の効果で増益を確保した。株主帰属の純利益は21%増えて24億7,000万ユーロとなった。
販売台数は57万7,848台で、前年同期を25%下回った。乗用車・バンが30%落ち込んだことが響いた。売上高は横ばいの400億8,300万ユーロを保った。
乗用車・バン部門の売上高は1%減の256億300万ユーロ、EBITは5%減の20億400万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の8.2%から7.8%へと低下した。
商用車部門は売上高が4%減の88億9,000万ユーロ、EBITが11%減の4億8,200万ユーロ。売上高営業利益率は5.9%か5.4%へと落ち込んだ。
金融・移動サービス部門は売上高が横ばいの68億5,500万ユーロ、EBITが60%増の9億4,300万ユーロだった。自己資本利益率は16.2%から23.3%へと上昇している。