ドイツ連邦統計局が12日発表した10月の卸売物価指数は前年同月比15.2%増となり、1974年3月以来47年7カ月ぶりの大きな上げ幅を記録した。同物価の上昇は9カ月連続。6月以降は上げ幅が2ケタ台に上っている。景気の回復を背景に原料や部品の価格が幅広い分野で大幅に上昇していることのほか、比較対象の昨年10月はコロナ禍で物価水準が低かったという事情が背景にある。
物価を最も強く押し上げたのは石油製品で、上昇率は54.7%に達した。このほか、古材・残材(+81.2%)、鉱石・金属(+60.9%)、原木・材木(+48.4%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(+26.8%)で上げ幅が特に大きかった。
10月の卸売物価指数は前月比でも1.6%増となり、12カ月連続で上昇した。