製造業受注残高が9カ月連続で記録更新、9月は2.4%増加

ドイツ連邦統計局が17日発表した9月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を2.4%上回る143.3(暫定値)となり、統計開始(15年1月)後の最高を9カ月連続で更新した。同指数の増加は16カ月連続。世界的な景気回復と原材料不足に伴う生産調整で受注残高が膨らんでいる。

国内受注の残高が1.2%増、国外が同3.1%増と、ともに拡大した。新型コロナウイルス感染症の流行を受けた規制が始まる直前の昨年2月に比べると24.6%高い。

9月の受注残高を部門別でみると、中間財は前月比で1.8%、投資財は2.7%それぞれ増加した。投資財は自動車・自動車部品(5.9%増)と機械(3.9%増)が全体を強く押し上げた。消費財は0.5%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。

受注残月(受注残高の対売上比を月に換算)は前月の7.3カ月から7.4カ月へと拡大し、過去最高をこれまでに引き続き更新した。内訳は投資財が10.5カ月(前月10.2カ月)、中間財が3.8カ月(3.9カ月)、消費財が3.2カ月(3.3カ月)となっている。

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