コンチネンタルが財務取締役を解任、VWディーゼル不正問題絡みで

自動車部品大手の独コンチネンタルは17日、同日の臨時監査役会でヴォルフガング・シェーファー取締役(財務担当)の即時解任を承認したと発表した。自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車排ガス不正問題に絡んだ措置と説明している。後任が決まるまでニコライ・ゼッツァー社長が職務を代行する。

VWグループのディーゼル車には台上試験と実際の路上走行の違いを認識し台上試験でのみ排ガス処理が適切に行われるようにする違法なソフトウエアが長年に渡って搭載されていた。この事実は2015年に発覚した。

コンチネンタルはVW の1.6リットルディーゼル車向けにエンジン制御ソフトを供給していた。このためハノーバー検察当局から数度に渡って立ち入り捜査を受けている。ヴォルフガング・ライツレ監査役会長は声明で、「わが社は事態を徹底的かつ全面的に解明し、またハノーバー検察当局に無条件で協力する。ゼロ・トレランスの哲学に基づきあらゆる疑惑を調査する」意向を表明した。

ハノーバー検察の広報担当者が18日に明らかにしたところによると、シェーファー取締役は昨年11月に退任したエルマール・デーゲンハルト前社長などとともに捜査の対象となっている。詐欺・背任ほう助、故意の監督義務違反の容疑が持たれている。

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