自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは16日、自動運転用ソフトウエアの有力企業であるスイスのエンボテック(Embotech)と戦略パートナーシップを締結したと発表した。港湾など非公道分野向けに自動運転システムを開発する。すでにエンボテック株25%を取得した。役員1人を派遣する予定だ。
エンボテックは自動運転車両の自律的な意思決定ソフトを開発している。ZFはセンサー、電子制御、アクチュエーター分野で持つシステムのノウハウを同ソフトと組み合わせ、港湾、空港、鉱山、農場、バス車庫向けにソリューションを提供する意向だ。まずは欧州市場に投入。その後は全世界に広げる。顧客企業は効率化を通して事業コストを削減できるほか、業務の安全性を高めることができる。
両社はこのほか、公道走行中に車の流れ、標識、地形を踏まえて速度を調整する予測的走行制御システムも共同開発する。