欧州トラック3社が合弁、急速充電網構築へ

商用車大手トレイトン、ダイムラー・トラック、ボルボの3社は16日、欧州に大型トラックと旅行バス用の充電網を構築するために合弁会社を設立することで合意したと発表した。今後本格化する電動商用車の普及を加速させる狙い。当局の承認を経て来年から事業を開始する予定だ。

均等出資の新会社を蘭アムステルダムに設立する。出資額は計5億ユーロで、大型トラック用充電網の分野では欧州最大となる。設立後5年以内に高速道路沿いや物流ハブに急速充電スタンドを少なくとも1,700個設置。再生可能エネルギー由来の電力を供給する。

出資3社以外のブランドの車両も同充電網を利用できる。欧州で法的に義務付けられている運転手の休憩時間(45分)や夜間の充電を想定している。

公的補助金の受給と他社の資本参加を見込んでいる。ダイムラー・トラックのマルティン・ダオム最高経営責任者(CEO)は、「トラック・車両技術の領域で競合する最大手の3社が(電動商用車の普及に)必要な充電インフラを共同構築するという事実は、極めて注目に値する」と述べ、電動車に関連する他の企業に対し後に続くよう呼びかけた。

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