新型コロナウイルスワクチンがこの冬、ドイツで不足するとの見通しをカール・ラウターバッハ新保健相が14日、公共放送ARDのニュース番組で明らかにした。保健省で棚卸を実施したところ、来年第1四半期の分が足りないことが判明したという。新規感染者の急増や新変異株「オミクロン」の出現、職場への「3G」ルール導入で急速に高まった接種需要に対応できないとの懸念が出たものの、その後、モデルナ製ワクチンの供給前倒しや増量の目途を付けており、問題は回避できるもようだ。
同相は8日に就任したばかり。このため前任者のイエンス・シュパーン氏が保健相を務めていた時期に不手際があった可能性がある。ラウターバッハ氏は「多くの人が驚き、私も驚いた」と述べるとともに、あらゆるルートを通して必要量を確保する意向を表明していた。