EnBW ―BPと洋上風力発電の海域を共同確保、英で2度目―

独エネルギー大手EnBWは17日、英石油大手BPと共同で洋上風力発電用の海域を英国で確保したと発表した。両社が洋上風力発電海域を同国で獲得するのは2度目。スコットランドの英国王室領を管理する公益法人クラウン・エステート・スコットランドが実施した入札で落札に成功した。

スコットランド北東部アバディーンの沖合60キロメートルの海域を獲得した。両社は発電容量2.9ギガワット(GW)の風力発電パークを折半出資で建設し、2025~26年から発電を開始する予定。発電容量は300万世帯強の電力需要に相当する。

両社は昨年、アイリッシュ海に2つの風力発電用海域を確保した。発電容量は3GW。今回の海域と合わせると約6GWとなる。

EnBWはドイツが原発廃止の前倒しを11年に決めたことを受けて、再生可能エネルギー事業の強化に乗り出した。13年からこれまでに再生エネ事業に投資した額は50億ユーロに上る。25年までにさらに40億ユーロを上乗せする計画だ。

洋上風力発電パークは現在、計4カ所を運営している。発電容量は合わせて1GW。計画中のプロジェクトの容量は今回の落札を含めると7GWとなる。

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