BMW―6年ぶり高級車世界1位に―

乗用車大手の独BMWグループが12日発表した主力ブランドBMWの2021年販売台数は前年比9.1%増の221万3,795台となり、過去最高を更新した。競合メルセデスベンツ(5.0%減の205万4,962台)を抜いて高級車世界1位に6年ぶりに返り咲いた。半導体不足の影響を他社よりも抑制できたことが大きい。フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディも0.7%減の168万512台へと落ち込んでおり、BMWは高級車3ブランドのなかで唯一、販売増を実現した。

小型車ブランド「ミニ」は3.3%増の30万2,144台、超高級車ブランド「ロールスロイス」は48.7%増の5,586台へと拡大しており、BMWグループ全体の販売台数は8.4%増の252万1,525台となった。

BMWブランドとミニの合計販売台数を地域別でみると、欧州は3.9%増の94万8,087台、アジアは8.2%増の106万5,141台、南北アメリカ大陸は18.9%増の45万62台へと拡大。国別で最大の市場である中国は8.9%増の84万6,237台で、世界販売に占める割合は前年(33.5%)と同水準の33.6%となった。

グループの電動車(電気自動車=EVとプラグインハイブリッド車=PHV)販売台数は32万8,316台で、前年を70.4%上回った。乗用車販売全体の13.0%を占めている。EV販売台数は133.2%増えて10万3,855台となった。

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