ドイツ連邦統計局は1月31日、中国との貿易総額(輸出高と輸入高の合計)が昨年は1~11月だけで前年同期比14.7%増の2,223億ユーロとなり、前年通期を上回ったと発表した。同国は2016年から6年連続で最大の貿易相手国になったとしている。
中国からの輸入高は18.6%増の1,271億ユーロで、過去最高を更新した。同国向けの輸出高は10.0%増の952億ユーロにとどまっており、ドイツは対中貿易で318億ユーロの赤字を計上した。
輸入額が最も大きい製品はデータ処理機器/電子・光学製品で429億ユーロに上った。これに電気設備が186億ユーロ、機械が112億ユーロで続いた。
中国向けの輸出高では自動車・自動車部品が最も多く、256億ユーロだった。2位は機械(185億ユーロ)、3位はデータ処理機器/電子・光学製品(118億ユーロ)となっている。
一方、中国企業のドイツ子会社は存在感が比較的小さく、その数は2019年時点で462社だった。合計の売上高は370億ユーロで、外資系企業全体に占める割合は2.3%にとどまった。最大の米系企業は17.9%に上る。
一方、ドイツ企業の中国子会社は1,765社に達した。売上高は計1,925億ユーロで、中国で活動する外資系企業全体の7.4%を占めた。