ドイツ連邦雇用庁(BA)が1日発表した1月の失業者数は246万2,000人となり、前月を13万3,000人上回った。冬季で屋外労働需要が減ったことや、クリスマス商戦で一時的に増えていた小売店の店員が減少したことが背景にある。季節要因を除いた実質ベースでは4万8,000人減少しており、BAのデートレフ・シェーレ長官は、「2022年の労働市場は良いスタートを切った」と述べた。
名目失業率は5.4%となり、前月を0.3ポイント上回った。失業者数は前年同月比では43万9,000人減少し、失業率は0.9ポイント低下している。
国際労働機関(ILO)基準の昨年12月の失業率は2.9%で、前月を0.1ポイント下回った。
新規に操短の届け出対象となった被用者の数は1月1~26日に計28万6,000人となり、2カ月ぶりに減少した。
国の操短手当の受給者は11月時点で57万人(暫定値)となり、9カ月連続で減少した。ピーク時の20年4月(600万人)に比べると、10分の1以下に減っている。
1月の求人件数は79万2,000件で、前年同月を22万5,000件上回った。季節要因を加味した前月比でも2万2,000件増加している。求人指数BA-Xは前月を3ポイント下回る135へと上昇した。