独ダイムラーの乗用車子会社メルセデスベンツは1月27日、台湾の輝能科技(プロロジウムテクノロジー=PLG)と電動車用の次世代全固体電池を共同開発することで合意したと発表した。最先端の電池を自社モデルに速やかに取り入れ、競争で優位に立つ考え。PLGに数千万ユーロを出資し、取締役会に役員1人を送り込むことも取り決めた。
PLGは2006年の設立で、計480件強の特許を世界で申請ないし獲得している。パイロット生産ラインで製造したセル約8,000個をすでに自動車メーカー向けにサンプル出荷した。年末までにギガ工場を台北近郊に設立する予定だ。
メルセデスは同社製セルのテストを16年から行ってきた。今後はテスト車両に搭載。20年代後半からは一部のモデルに搭載する考えで、PLGの欧州工場設置を支援する。