自動車部品大手の独コンチネンタルは1月26日、電動車用充電スタンド開発のスタートアップ企業である墺ヴォルテリオ(Volterio)と全自動充電ロボットを共同開発すると発表した。手間暇をかけずに充電を行えるようにし、電動車利用の快適性を高める狙い。
開発・生産サービス子会社コンチネンタル・エンジニアリング・サービシズ(CES)とヴォルテリオが協業する。まずは今年半ばまでに量産一歩手前のシステムを開発。2024年からドイツ国内で生産を開始する。
同システムは車両の下部に設置したユニットと、ガレージのフロア上のユニットである充電ロボットで構成される。車両が駐車すると両ユニットは超広帯域無線で自動通信。充電ロボット搭載の円錐形のコネクターが車両ユニットと接続し、充電を行う。充電ロボットは駐車の位置が最適の場所から最大30センチメートル離れていても対応できる。
同システムの設置は簡単。車両ユニットは既存の車両であっても後付け方式で設置できる。
無線充電方式は採用しない。電力喪失があるためだ。
コンチネンタルは同システムをまず、一般世帯向けに販売する。出力は22キロワット(kW)。充電は交流で行う。第二段階として駐車場や充電スタンド、企業向けに出力50kWの製品を投入する。充電は直流方式となる。