フォルクスワーゲン―ID.5の発売延期、ワイヤーハーネスの供給停止で―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が電気自動車(BEV)の新モデル、「ID.5」の発売を当初予定の4月第1週から約1カ月延期する。ロシアのウクライナ侵攻で同モデル向けワイヤーハーネスの供給が止まり、独ツヴィッカウ工場の操業が停止しているためだ。業界紙『アウトモビルボッヘ』が販売店宛ての同社の文書をもとに報じた。

ID.5はID.シリーズのSUVクーペ。全車両をツヴィッカウ工場で生産する。一部の車両は完成し、すでに目的地の駅まで輸送されているものの、VWは一部のディーラーだけが予定通りの日程で販売すると不公平になると判断。すべてのディーラーに車両が行き渡る5月第1週へと販売時期をずらすことにした。ツヴィッカウ工場では4月初旬からID.5の生産が再開される予定となっている。

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