2月の製造業受注2.2%減少

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が6日発表した2月の製造業新規受注指数(2015年=100)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で112.1(暫定値)となり、前月を2.2%下回った。減少は4カ月ぶり。1月まで3カ月間、大きな伸びが続いたことから反動が出た格好だ。ロシアのウクライナ侵攻の影響は2月の数値にほとんど影響していないものの、企業は先行き不透明感の強まりを受けて投資を抑制し始めたことから、今後は新規受注の低迷が予想される。

新規受注を地域別でみると、国外が3.3%減と大きく落ち込んだ。ユーロ圏(ドイツを除く)が3.3%、ユーロ圏外が3.4%の幅で低下。ユーロ圏外は前月が16.2%増と急増しており、2月はその反動が大きかった。国内は0.2%減だった。

部門別では投資財が2.8%減となり、全体を最も強く押し下げた。ユーロ圏が5.6%、ユーロ圏外が4.0%の幅で減少。国内も1.0%落ち込んだ。

中間財は1.9%減少し、2カ月連続で後退した。ユーロ圏外が2.7%、国内が1.7%、ユーロ圏が1.1%縮小している。

消費財は0.7%増となり、2カ月ぶりに拡大した。国内が0.6%、ユーロ圏が0.9%、ユーロ圏外が0.6%伸びた。

1~2月の新規受注は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期(昨年11~12月)を2.4%上回った。

1月の製造業新規受注は今回、当初の前月比1.8%増から2.3%増へと上方修正された。

2月の製造業売上指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月を1.4%下回った。1月については1.8%増から1.6%増へと下方修正されている

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