食品価格は今後も上昇、下期にインフレ率低下の可能性

食料品価格の高騰は今後も続く見通しだ。Ifo経済研究所が1日発表した独食品小売業業界の6月の価格計画指数(DI)は98.9ポイントに達した。回答企業ほぼ全社が値上げを計画している。他の小売業界も78.6ポイント(前月75.5ポイント)と高水準に達しており、調査担当者は「インフレ率は当面、高い水準が続く」との見方を示した。

Ifoは月例の企業景況感調査の一環として今後3カ月の販売価格見通しを質問している。企業は「値上げする」「据え置く」「値下げする」のどれかを選んで回答。「値上げする」の回答比率から「値下げする」の回答比率を引いた数に季節要因を加味したものが価格計画指数となる。すべての企業が「値上げする」と答えれば同指数は100ポイントとなり、すべての企業が「値下げする」とすればマイナス100ポイントとなる。

製造業の指数は59.7ポイントとなり、前月の66.7ポイントから7ポイント低下した。卸売業も68.1ポイントから57.4ポイントへと下がっている。調査担当者は小売の川上に位置する製造と卸売の両業界で数値が2カ月連続低下したことを指摘。インフレ率は2022年後半に徐々に低下する可能性があるとの見方を示した。

建設業の価格計画指数は6.0ポイント減の50.0ポイントとなり、2カ月連続で低下した。サービスは横ばいの47.1ポイントだった。

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