「BA.4」「BA.5」対応ワクチンもEU当局が承認

EUの欧州医薬品庁(EMA)は12日、独ビオンテック・米ファイザー連合が開発した新型コロナウイルスのオミクロン株の派生型「BA.4」「BA.5」に対応するワクチンの承認を勧告した。12歳以上への追加接種(ブースター接種)に使うことを推奨している。

同ワクチンは中国が起源とされる従来株と、現在感染の主流となっている「BA.4」「BA.5」の両方に有効な「2価ワクチン」。EMAは9月1日、従来株とオミクロン株の派生型「BA.1」に対応する米モデルナとビオンテック・ファイザー連合のワクチン承認を勧告したばかりだった。

新型のワクチンの臨床試験は完了していないが、EMAはこれまでの研究で安全性と効果が確認されたと判断。流行加速が懸念される秋、冬までにEU域内で「BA.4」「BA.5」に対する集団免疫を獲得し、新たな変異株の発生に備えるため、承認に踏み切った。

モデルナも同様の2価ワクチンを開発中で、近く申請手続きに入る見込みだ。

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