アステラス製薬は4日、メッセンジャーRNA (mRNA)を用いたダイレクトリプログラミング(分化転換)による再生医療プログラム創出に向け、独バイオ企業パンセルナ・セラピューティクスと技術検証研究に関する契約を締結したと発表した。新たな標的臓器に対する再生医療プログラムを創出し、これまで治療法がなかった患者向けに治療選択肢を提供できるようにする狙い。
パンセルナはmRNAを生体内で効率的に作用させるための独自のmRNA分子(PTXmRNAs)プラットフォームを持つ。今回の契約により、同社のmRNAプラットフォームとアステラス製薬の創薬力を融合させ、新たな標的臓器に対する再生医療プログラムの創出に関する研究を進めていく。アステラス製薬は、創薬アイデアの提供、技術検証研究のための候補化合物の作製および治療モダリティ創製を目指した技術検証研究を担い、パンセルナは技術情報を提供しアステラスの研究活動をサポートする。