自動車大手のBMWは20日、燃料に天然ガスと水素をともに投入できるフレキシブル塗装乾燥炉のパイロットプロジェクトを、独東部のライプチヒ工場で開始した。二酸化炭素(CO2)を大量に放出する天然ガスから、炭素中立のグリーン水素に燃料を切り替えていくことを狙っている。
ブレーメンの燃焼器メーカー、ザーケの協力を受けてフレキシブル塗装乾燥炉を開発した。安全コンセプトではフラウンホーファー・ファクトリーオペレーション・オートメーション研究所(IFF)の支援を受けた。
同乾燥炉では水素と天然ガス(メタン)を別個に使用するほか、混合して投入することができる。運転を中断せずに燃料を切り替えることも可能だ。
ライプチヒ工場では2013年から水素を活用している。構内に水素補給施設を設置。工場で用いるフォークリフトなどに投入している。燃料電池搭載のフォークリフトは現在、130台以上ある。