自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は18日、量子コンピューティングのスタートアップ企業であるカナダのザナドゥと共同研究プロジェクトを実施すると発表した。電池材料シミュレーション向け量子アルゴリズムのパフォーマンスを最適化し、安全で軽量かつ低コストの電池材料開発を迅速に行えるようにする狙い。密度汎関数理論(DFT)など従来の手法は限界に達していることから、新たな手法を模索する。イノベーションのエコシステム構築に取り組むVWグループの担当者は「量子コンピューティングは材料科学とその最適化の革命を引き起こす可能性を秘めている」と期待感を示した。