コベストロ―7-9月期利益が激減―

化学大手の独コベストロが25日発表した2022年7-9月期(第3四半期)決算の純利益は1,200万ユーロとなり、前年同期を97.5%下回った。原料・エネルギーコストの上昇分を顧客に部分的にしか転嫁できなかったこと響いた。営業利益(EBITDA)も65.0%減の3億200万ユーロと大きく落ち込んでいる。

売上高は46億1,800万ユーロで、7.3%増加した。値上げと為替差益の効果で増収となった。販売量は5.7%減少している。

EBITDAを部門別でみると、価格競争がし烈な汎用品を手がける「パフォーマンス・マテリアルズ」が92.5%減となり、足を強く引っ張った。イノベーション度の高い製品を手がける「ソリューションとスペシャリティーズ」は26.7%の増益を確保した。

同社は今回、22年12月期のEBITDAが「17億~18億ユーロ」になるとの見通しを明らかにした。これまでは「17億~22億ユーロ」としていた。

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