電機輸入の増加率、輸出の2倍の30%に

独電気電子工業会(ZVEI)が17日発表した同国の8月の電機製品輸入高は前年同月比30.1%増の212億ユーロと大幅に拡大した。輸出高も15.8%増の204億ユーロと2ケタ台の伸びを記録したものの、輸入を5カ月連続で下回った。中間財価格の高騰やドル高ユーロ安が反映されているもようだ。1~8月期も輸入高(前年同期比18.0%増の1,655億ユーロ)が輸出高(7.8%増の1,568億ユーロ)を上回っており、今年は通年でも輸入超過となる見通しだ。

8月のユーロ圏向けの輸出高は前年同月比11.2%増の59億ユーロだった。伸び率が特に大きかったのはスロバキア(20.7%増の2億3,000万ユーロ)、ポルトガル(20.3%増の1億7,300万ユーロ)、スロベニア(20.3%増の8,200万ユーロ)。このほか、オランダ(18.1%増の11億ユーロ)、イタリア(16.4%増の8億800万ユーロ)、オーストリア(12.3%増の8億8,500万ユーロ)、フランス(11.4%増の11億ユーロ)も2ケタ台の伸びを記録した。

ユーロ圏外向けは17.8%増の145億ユーロと伸び率が大きかった。台湾(37.5%増の3億1,300万ユーロ)、トルコ(35.6%増の3億3,400万ユーロ)、ルーマニア(35.0%増の4億3,900万ユーロ)、米国(31.4%増の22億ユーロ)は伸び率が30%台に達した。韓国は23.7%増の3億1,700万ユーロ、中国は16.5%増の24億ユーロ、日本は7.4%増の2億6,100万ユーロ。ロシアは70%減の9,600万ユーロへと大幅に縮小した。

1~8月のユーロ向け輸出高は前年同期比7.3%増の507億ユーロ、ユーロ圏外向けは同7.9%増の1,061億ユーロだった。

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