Ifo経済研究所が10月26日に発表した同月の独製造業輸出期待指数(DI)はマイナス5.3ポイントとなり、前月のマイナス6.0ポイントからやや改善した。ただ、4カ月連続でマイナスの領域にとどまっており、状況は依然として厳しい。クレメンス・フュスト所長は、先行き不透明感が強いことを受け、国外企業は新規の発注を控えているとの見方を示した。
Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。同指数がマイナスの領域にあることは、過半数の企業が輸出減を見込んでいることを意味する。
10月はこれまで見通しの改善が続いていた自動車業界で大きく悪化。化学、ガラス製品、金属製造、食品はこれまでに引き続き低迷した。飲料、電気設備では大きく改善した。