化学大手の独BASFは1日、マイクロファイバーによる水質汚染を低減する洗剤をスペインのアパレル大手インディテックスと共同開発したと発表した。洗濯時に化学繊維から抜け落ちるマイクロファイバーの量を最大80%減らすことができる。インディテックスの家庭用テキスタイル販売ブランドである「ザラホーム」の実店舗とネットショップで販売する。
化繊を洗濯すると、マイクロファイバーが排水に交じって流出する。これがプラスチック製の包装材などとともに深刻な海洋汚染を引き起こしていることから、その削減が大きな課題として浮上している。
両社が開発した新洗剤は低温での洗濯に向いている。洗濯温度を20度に引き下げられることから、衣料品など繊維の長持ちと二酸化炭素(CO2)の排出削減にもつながる。
ザラホームは同洗剤をまず、スペインやドイツなど欧州を中心とする25カ国で発売する。数週間以内に他の国にも投入する計画だ。