11月卸売物価、上げ幅は14カ月来の低い水準

ドイツ連邦統計局が15日発表した11月の卸売物価指数は前年同月比14.9%増となり、上げ幅は昨年9月以来14カ月ぶりの低い水準となった。上昇率の低下は2カ月連続。統計開始後の最高となった4月(23.8%)に比べると約9ポイント低い。ただ、エネルギーや中間財の価格高騰を受けて水準自体は依然として極めて高い。

全体を最も強く押し上げたのはこれまで同様、石油製品で、上昇率は30.4%(前月41.5%)に上った。このほか、固形燃料で96.8%(99.1%)、動物で45.6%(52.2%)、牛乳・乳製品・たまご・食用油脂で35.8%(39.8%)、化学品で30.2%(38.7%)、穀物・葉たばこ・種子・飼料で21.2%(27.6%)と上げ幅が大きかった。古材・残材は18.9%低下し、下げ幅は前月を3.9ポイント上回った。

卸売物価指数は前月比では0.9%減となり、2カ月連続で低下した。動物が5.1%、石油製品が4.4%、古材・残材が4.1%の幅で下落した。

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