ボッシュ―自動バレーパーキングを独主要都市で共同展開へ―

IoT大手のボッシュは23日、自動車大手メルセデスベンツと共同開発した「レベル4(SAE)」の自動バレーパーキング(AVP)サービスを欧州最大の駐車場運営会社APCORと共同展開すると発表した。まずはレベル4の法環境が整備されているドイツ国内でサービスを提供。将来的に世界展開へと発展させる。

ボッシュとメルセデスはAVP技術の共同開発を2015年に開始。インフラをボッシュ、車両サイドの技術をダイムラーがそれぞれ開発し、昨年12月には当局の承認を得て世界初の商業利用をシュツットガルト空港の駐車場で始めた。APCORは同空港のAVPサービス事業に担っている。

ボッシュとAPCORは今後まず、国内の駐車場15カ所で同サービスを開始する。各駐車場内に専用の駐車スペースを最大4カ所確保。駐車スペース数は将来的に同200カ所へと拡大する。スペースを当初4カ所以下にとどめるのは、同サービスを利用できる車両が現時点では当該ソフトウエアを搭載したメルセデスの旗艦モデル「Sクラス」「EQS」に限られるため。

サービスはまず主要都市ハンブルク、ベルリン、ケルン、フランクフルト、ミュンヘンで提供する。空港、コンサートホール、イベント会場、見本市会場などの駐車場を想定している。

APCORは欧州13か国で駐車場1万2,000カ所強を運営している。駐車スペースは計180万カ所。AVPを活用することで将来的に面積当たりの駐車能力を最大20%拡大する考えだ。

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