ドイツの人口、昨年は110万人増加

連邦統計局が19日に発表した2022年末の推定国内人口は最低でも8,430万人となり、前年末を110万人上回った。移民の流入数から流出数を引いた純流入(社会増減)が大幅に増えたためで、国内の出生数と死亡数の差である自然増減数はこれまでに引き続き減少した。

純流入は前年の32万9,163人から4倍強の142万~145万人に増え、統計を開始した1950年以降の最高を更新した。ロシアの軍事侵攻を受けたウクライナからの難民で水準が押し上げられた。その他の国からの移民も増えた。

人口は東西ドイツが統一した1990年以降、ほぼ一貫して増加している(減少したのは98年、03年、10年の計3年)。移民流入が流出を上回っているためだ。

自然増減数は72年から50年連続で減少している。22年は出生数が前年を約7%下回る73万5,000~74万5,000人に縮小。死亡数はおよそ4%増えて106万人に達した。

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