BMW―過去最高の純益に―

高級乗用車大手の独BMWが9日発表した2022年12月期決算の純利益は前期比49.1%増の185億8,200万ユーロとなり、過去最高を更新した。華晨中国汽車(ブリリアンス)との現地合弁会社、BMWブリリアンス・オートモーティブ(BBA)への出資比率を2月に従来の50%から75%へと拡大し子会社化したことで、水準が77億ユーロ押し上げられた。

売上高は1,426億1,000万ユーロで、前期を28.2%上回った。半導体とウクライナ製のワイヤーハーネス不足で販売台数は4.8%減少したものの、自動車市場の供給不足を利用して販売価格を引き上げたほか、高額モデルの販売比率を高めたことが大きい。中古車価格の高騰を受けリースアップ車を高値で販売できたこともプラスに働いた。営業利益(EBIT)は4.5%増の139億9,900万ユーロだった。

主力の自動車部門は売上高が29.5%増の1,236億200万ユーロ、EBITが7.8%増の106億3,500万ユーロで、売上高営業利益率は8.6%となった。前期(10.3%)に比べると1.7ポイント低い。

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