ドイツ銀行は18日、組織の大がかりな再編計画を発表した。顧客のニーズや当局の規制要求に柔軟に対応できるようにすることが狙いで、グループ・エグゼクティブ委員会など取締役会内部の委員会を大部分廃止するほか、事業部門の構成を変更。投資銀行部門はそれぞれ独立性を持つ2つの部門へと分割する。組織再編に伴い役員数も減らす考えだ。
投資銀行部門(CB&S)を来年1月1日付で企業顧客・投資銀行部門とグローバル・マーケット部門に分割する。企業顧客・投資銀行部門は企業向けM&Aアドバイザリーや債券・株式発行などのサービスを手がけるコーポレート・ファイナンス事業と、これまで独立部門グローバル・トランザクション・バンキング(GTB)で展開してきた決済、キャッシュ・マネジメント、リスク管理、国際貿易金融、法人信託サービスなどの商業銀行サービスで構成。グローバル・マーケット部門では債券、株式・株式関連商品、上場・店頭デリバティブ、外国為替などのマーケッツ事業を展開していく。
このほか、富裕層向けの資産管理部門(AWM)を個人顧客および中堅企業(PBC)部門に編入・統合する。