独住宅不動産市場1位のヴォノヴィア(旧ドイチェ・アニントン)は30日の臨時株主総会で、同2位ドイチェ・ヴォーネンを買収する計画について株主の承認を得た。近日中に株式公開買い付け(TOB)計画を提示する意向。ドイチェ・ヴォーネンは同TOBへの対抗策を打ち出しており、TOBの成否はドイチェ・ヴォーネンの株主がどう判断するかにかかっている。
ヴォノヴィアは10月中旬、ドイチェ・ヴォーネンへのTOB方針を発表した。債務の引き受けも含めて総額140億ユーロで買収する考え。株式50%超の確保を同TOBの成立条件としている。買収手続きの完了後2年で年8,400万ユーロのシナジー効果を引き出せるとしている。
ドイチェ・ヴォーネンは同TOBの実現を阻止するため27日、同業パトリチアから住宅不動産1万3,600件を12億ユーロで譲り受けると発表した。ヴォノヴィアは今回、同物件を含めドイチェ・ヴォーネンを買収する考えを表明した。