建設大手ビルフィンガー、高収益事業の売却検討へ

経営不振の独建設大手ビルフィンガーは13日、建築・ファシリティマネジメント部門のうち収益力が高い建築、ファシリティ・サービス、不動産の計3事業売却を検討すると発表した。同3事業の買収を複数の企業が打診しているため。同社は昨年10月、建築・ファシリティマネジメントと産業向けサービスの2部門を経営の2本柱とする方針を打ち出したばかりだが、当該3事業を売却すると同方針は変更を余儀なくされることになる。

買収を打診している企業は明らかにされていない。メディア報道によると、独ファシリティマネジメント市場でビルフィンガーに次ぐ2位のシュトラバグ(Strabag)と3位のヴィサク(Wisag)は独禁法上の規制がネックとなり買収できないとみられる。このため国外の金融投資会社や不動産管理会社が買収に関心を示している可能性が高いという。

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