ドイツ連邦統計局が20日発表した2015年の生産者物価指数は前年を1.8%下回り、09年以来の大幅下落となった。エネルギーが5.4%減となったことが最大の押し下げ要因で、エネルギーを除いたベースでは低下幅が0.5%にとどまった。
石油製品が14.8%減と大きく落ち込んだ。電力はマイナス5.7%。天然ガスは4.6%減で、産業向けは7.5%低下した。
中間財も1.2%落ち込んだ。下落幅は基礎化学品で最も大きく5.7%を記録。金属も1.5%下がった。集積回路は11.5%増と大幅に上昇している。
非耐久消費財は1.1%低下した。食料品が2.3%下落。砂糖(−27.2%)と牛乳(−13.4%)は2ケタ台の落ち込みとなった。コーヒーは6.0%上昇し、スイート菓子も4.4%上がった。
耐久消費財は1.3%上昇し、投資財も0.7%上がった。
15年12月の生産者物価指数は前年同月比で2.3%低下した。エネルギーが6.8%下落、石油製品は12.8%下がった。エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.6%だった。
中間財は2.2%減、非耐久消費財は0.2%増で、耐久消費財と投資財はそれぞれ1.5%、0.7%上昇した。
12月の生産者物価は前月比ではマイナス0.5%となり、5カ月連続で低下した。エネルギーは1.4%減で、エネルギーを除いたベースでは0.1%減だった。