シーメンスが利益予測を引き上げ

電機大手の独シーメンスは25日の決算発表で2016年9月通期の一株利益予測を上方修正した。第1四半期(10〜12月)の業績が好調だったためで、従来予測の5.90〜6.20ユーロから6.00〜6.40ユーロへと引き上げた。

第1四半期の製造部門の利益は19億9,000万ユーロで、前年同期を10%上回った。医療機器、エネルギー管理、鉄道事業が好調で、デジタルファクトリーや風力発電事業の不振が相殺された格好。シーメンス全体の売上高は8%増の188億9,100万ユーロだった。

純利益は42%増の15億5,700万ユーロと大幅に拡大した。比較対象の14年10〜12月は特殊要因で利益が圧迫されており、その反動が大きい。

新規受注高は228億100万ユーロで、27%増加した。欧州とアフリカの大型受注で水準が押し上げられた格好。売上高に対する比率(BBレシオ)は1.21に達した。

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