金属労組ベア5%要求へ

電機・機械・自動車といった金属業界の労組であるIGメタルは23日、各地支部の交渉委員会がすべて、次期労使交渉でベア5%を要求する方針を決定したと発表した。29日の執行部会で正式決定し3月からの交渉に臨む構えだ。

執行部は今月初旬、ベア要求幅を4.5〜5%とする勧告案を作成。各支部はこれをもとに方針を協議してきた。

すべての地方支部が執行部のベア要求案の上限である5%を決議した背景には、他の労組が大幅なベア要求方針を打ち出していることがある。サービス労組Verdiは公務員の賃金6%引き上げを要求。建設・農業・環境業界労組IG BAUも5.9%を掲げており、IGメタルは4%台の要求を出しにくい状況に置かれている。

金属業界の現行の労使協定は3月末で失効する。4月28日までに新協定が成立しなければ、IGメタルはストライキを実施できる。

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