自動車大手のダイムラーは1日、ドイツ本国に同社2カ所目のリチウムイオン電池工場を建設すると発表した。新工場では「メルセデスベンツ」と「スマート」ブランドのハイブリッド車、電気自動車(EV)向けに生産するとしている。同社は昨年、自動車分野での電池需要不足を受けて、それ以外の分野への販路拡大に乗り出したことから、両分野の需要を総合的ににらんで新電池工場の建設を決定したもようだ。
ダイムラーでは現在、子会社ドイチェ・アキュモティブが独東部のカメンツでリチウムイオン電池を生産している。同子会社はカメンツ工場の隣接地に用地を取得。新電池工場を建設する。投資額は5億ユーロで、今秋に着工。来年夏から生産を開始する。生産・物流施設の面積は4万平方メートルで、現工場の2倍に上る。生産能力は明らかにしていない。