アウディが減益に、排ガス不正響く

フォルクスワーゲン(VW)の高級乗用車子会社アウディが3日発表した2015年12月期の営業利益は前期比6.1%減の48億3,600万ユーロへと後退した。昨秋発覚したVWグループのディーゼル車排ガス不正問題に伴うコスト(2億2,800万ユーロ)の計上が最大の減益要因。このほか、エアバッグの不具合を受けて米国でリコール(7,000万ユーロ)を実施したことも響いた。

売上高は8.6%増の584億2,000万ユーロに拡大した。販売台数が3.6%増えて過去最高の180万3250台となったことが反映された格好。増収減益を受けて売上高営業利益率は前期の9.6%から8.6%へと落ち込んだ。

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