Ifo経済研究所が25日発表した4月のドイツ企業景況感指数は106.6となり、前月(106.7)をわずかに0.1ポイント下回った。同指数の悪化は2カ月ぶり。事業の現状判断を示す指数が前月の113.8から113.2へと0.6ポイント落ち込んだことが響いた。今後6カ月の見通しを示す期待指数は0.4ポイント増の100.4へと上昇し2カ月連続で改善しており、Ifoのクレメンス・フュスト新所長は「ドイツ経済は緩やかな上昇が続いている」との見方を示した。
部門別でみると、製造業は現状判断がやや悪化したものの、期待指数はやや改善し、全体でも前月を上回った。生産計画は大幅に上方修正されたという。工場稼働率は長年の平均を1ポイント上回る84.4だった。
卸売と小売業は現状判断と期待指数がともに落ちこんだ。総合では両業界とも長年の平均を大きく上回っている。
建設業は現状判断が大幅好転で、期待指数はやや悪化した。