ドイツ連邦統計局が28日発表した4月の消費者物価指数(CPI、速報値)は前年同月比0.1%増となり、インフレ率(物価変動率)は前月の同0.3%から低下した。物価の押し上げ効果があるイースター休暇が昨年の4月から今年は3月に早まったことが響いた格好だ。CPIは前月比ではマイナス0.2%となった。
イースター休暇の時期は食料品や旅行関連サービスの価格が上昇するため、インフレ率が上がりやすい。同休暇が4月に当たった昨年は食料品やパック旅行の価格が同月に上昇。今年は3月に早まったため、4月のインフレ率は反動で低下した。食料品価格をみると、3月の上げ幅が前年同月比1.3%だったのに対し4月は同0.5%に縮小し、サービスも同1.6%から1.1%へと低下した。エネルギーはマイナス8.5%で、下げ幅は前月の8.9%からやや狭まっている。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比がマイナス0.1%、前月比がマイナス0.3%だった。