特殊化学大手の独エボニックが4日発表した2016年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBITDA、調整済み)は前年同期比13%減の5億6,500万ユーロと大きく落ち込んだ。主力製品である飼料添加剤の価格下落が響いた格好。売上高は9%減の31億600万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の19.0%から18.2%へと下落した。純利益は6%減の2億4,00万ユーロだった。
エボニックは飼料事業への依存度が高く、アナリストは批判。同社はこれを受けて買収先の模索を進めている。事業基盤を拡大し、景気変動の影響を緩和できる体制を整える考えだ。