自動車大手のダイムラーは4日、ポーランドに乗用車用エンジン工場を建設する計画だと発表した。グローバル成長戦略の一環。東欧での生産能力を拡大することでパワートレイン(エンジン、クラッチ、変速機などの動力伝達装置)生産ネットワークの柔軟性、効率性を高める考えだ。実現すればダイムラー初のポーランド工場となる。
約5億ユーロを投じてヴロツワフの西およそ70キロのヤボルに工場を建設し、2019年から4気筒ガソリン/ディーゼルエンジンを生産する計画。補助金交付など枠組み条件が満たされた時点で正式決定する。ダイムラーがドイツ国外に持つエンジン工場では2カ所目となる。数百人規模の雇用を見込む。
ダイムラーでは本社所在地シュツットガルトのウンターチュルクハイム地区にある工場が乗用車用パワートレインのマザー工場となっている。