機械大手フォイトが産業サービス事業を売却

機械大手の独フォイトは9日、産業サービス事業を独投資会社トリトンに売却することで合意したと発表した。インダストリー4.0の時代に見合った事業体制を整える戦略の一環。他の事業と事業モデルが異なることもあり、昨年2月の時点で売却方針を打ち出していた。

産業サービス事業を合弁会社化する。出資比率はトリトンが80%、フォイトが20%。社名も改める予定だ。売却金額は公表しないことで合意した。ロイター通信が消息筋の情報として報じたところによると、同事業の評価額を約3億5,000万ユーロとして取引を行う。

産業サービス事業では自動車、エネルギー、化学業界向けに設備・機械の組立や保守点検サービスを展開している。売上高は10億ユーロ強。自動車産業向けサービスでは世界最大手という。従業員数は約1万8,000人で、フォイトの雇用規模は同事業を売却すると約半分の2万人に減少する。

上部へスクロール