再保険世界最大手の独ミュンヘン再保険は10日の決算発表で、2016年12月期の純利益を従来予想の「23億〜28億ユーロ」から「23億ユーロ」へと引き下げた。年初に株式市場が急落するなど資金運用環境が悪化したほか、業績不振の元受部門、エルゴの再建費用が膨らむ見通しを受け、下方修正が避けられなくなった。エルゴの再建計画は6月に詳細を明らかにする予定だ。
16年1-3月期(第1四半期)の営業利益は7億2,600万ユーロで、前年同期を27.1%下回った。投資益が13.6%減の15億7,200万ユーロに縮小したことが響いた格好で、純利益は45.5%減の4億3,000万ユーロに落ち込んだ。