電池製造装置がけん引、特殊機械のマンツ20%増収に

特殊機械製造の独マンツが12日発表した2016年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は前年同期比19.5%増の6,450万ユーロと大幅に拡大した。電池製造装置部門が69.1%増の2,790万ユーロと特に好調で全体が強く押し上げられた格好だ。ディーター・マンツ社長はロイター通信に、経済規模が大きい米国と中国で電気駆動車の重要性が高まっていると指摘。リチウムイオン電池などの製造装置の需要は今後も拡大するとの見方を示した。

営業損益(EBITDA)は90万ユーロと少額ながら黒字となり、前年同期の赤字(640万ユーロ)から改善した。経営再建が奏功した格好で、純損益の赤字幅も940万ユーロから250万ユーロへと縮小した。

売上高を地域別でみると、中国が50.3%と半分以上を占めた。同社は経営再建に向けて上海電気から最低29.9%の出資を受ける方針を打ち出しており、中国市場への依存度は今後さらに高まりそうだ。